SUSTAINABILITY
サスティナビリティ

“もったいない”と“食べられない”
その矛盾をなくしたい

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飲食店を経営する上で、食品ロス(廃棄)は絶対に出るもの。パッシオーネでも通常営業での期限切れ等でどうしても出てしまいますし、本社研修センターではOJTの一環でつくったラーメンを断腸の思いで廃棄していました。

と、同時にテレビや新聞を見れば「今日明日、食べるものに困っている」「給食でしか食べられない」「その給食費も捻出が難しい」「格差社会や子どもの貧困」そんな報道が流れてくるという現実に、私たちは疑問を抱かざるを得ませんでした。

―こんなことが起こっているのは、おかしくないだろうか。

そこで「研修とはいえ、せっかくつくった美味しいラーメンを捨てるのはもったいない。商品として売ることができないなら、地域の困っている人に食べてもらおう」と考え、本来食品ロスになるはずだった、研修中のスタッフがつくったラーメンを冷凍しストック。保存して食べられるようにしたのです。

次は食べて頂く、困っている方を探すこと。まずは代表の佐藤のご縁で就労支援などを行っているNPO法人へご提供させて頂きました。どんな反応になるか、私たちとしても期待と不安が入り混じっていたのですが、利用者の方たちは満面の笑顔で「おいしい!」「ありがとう」とおっしゃってくださりホッと一安心。「もったいない」と思っていたことが解消される以上の価値があるんだ、この取り組みは間違いじゃないんだと、認識できた瞬間でもありました。

これを手前味噌な話や美談にしていたら、それこそもったいない。冒頭でお話した通り、世界の貧しい国や地域だけでなく、この日本でも、この地域でも、「フードロス」と「飢餓」が同時に起こっています。世の中を変える、なんて大げさなことはできないかもしれません。でも目の前の困っている人に、食事をお届けすることはできる。

だから、育ち盛りのお子さんに食べさせたいけど家計が苦しいシングルマザー・ファザーさんや、収入が減っているご家庭の方、独居老人の方など、食べることに困っている人がいたらパッシオーネに連絡をください。電話でも、メールでも、直接本社にお越し頂いても構いません。商品にはならないけれど、栄養がたくさん詰まった、美味しいふくろうのからみそラーメンをお裾分け致します。食べられない辛い時期を、ふくろうの美味しいからみそラーメンを食べて乗り越え、少し金銭的な余裕ができたらぜひ、今度は店舗で出来たての商品をお腹いっぱい食べてくださいね。

こんな風にできることから始めて、続けることで、いつかこの世の中から、“もったいない”と“食べられない”、その矛盾をなくしていけたらと私たちも嬉しいです。

できないと思ったらできない。できると思ってもできないかもしれない。でも、“できると思われなければできない”。パッシオーネはそんな思いで、パッシオーネなりのSDGsを進めていきます。